校長室だより 平成29年度 第5号

「進路実現に向けて」(平成29年6月26日)

 29年度、新しい学年がスタートしてから約3ヶ月が経過しました。現在は今週末の平沼祭に向けて、校舎内も文化祭モードになっています。行事に向かって取り組むことは、コミュニケーション力、段取り力、交渉力・・・そして何よりも目標に向かって計画的にやり遂げる力を必要とします。高校生活のなかでだけでなく、卒業後、人として社会に関わっていくなかで、必要不可欠な力です。この平沼祭が終わったとき、どのように成長しているか、自分では気付かない変容を遂げているかもしれません。
 とは言っても、同時に高校生活のなかでの最重要課題は、生徒の皆さんはもとより、保護者の皆様にとっても、進路実現であると思います。学校としても、担任、副担任及び進路担当をはじめ、教職員が全力を挙げて生徒たちの将来のためにサポートしています。

 進路といえば入試ということになると思いますが、「入試」ということばは、どうしても重く、つらく、嫌なイメージをもつ生徒も多いと思います。また、保護者の皆様からすれば、合格が決まるその瞬間まで、気が気ではないと思います。しかし、目指す生徒にとっては、「入試」と向き合って過ごす時期が、実は、その後の人生にとって如何に大切か、ということも忘れてはならないと思います。合格はもちろん目標ですが、実は、それに到る過程もその後の生き方に大きく影響するとも言えると思います。

 以前、ある企業の人事担当の方とお話しさせていただく機会がありましたが、入社間もない社員が、上司からちょっと注意をされただけで、立ち直れなくなってしまうこともある、ということを伺いました。高校、大学と、試練を経験しない道を選ぶ学生も多く、打たれ強さが身についていないのではないか、というお話でした。
 「入試」は、できれば避けて通りたい「やっかいなこと」ではなく、今後の人生を生き抜く力を蓄えるチャンスだと捉えさせたいと思います。また、しっかりと向き合ったことにより、学力が向上し、その結果、自分の進路選択の幅が大きく広がり、進路実現の可能性が拡がるはずです。結果を手に入れることに向けて、思いが強くなるのはわかりますが、悩んでいくプロセスそのものが、その子を成長させるということを大切にしたいと思います。

 今まで、どの教科も満遍なく卒なくできることを目指してきた生徒が多いと思いますが、これからは、自分が得意とすること、自分が集中してできること、或いは自分にとって生きがいとしていきたいことを考えるときが来たのだと思います。
 そして、それを実現するための入試においても、すべてを満遍なく、よりは、得意なことは、「このくらいでいい」という上限を決めることなく、高く、高く伸ばすことを考えてほしいと思います。それは、得意でないことは遠ざけてしまう、という意味ではありません。自分が得意なこと、集中して出来ることを極めていけば、勉強への向かい方、コツを自分のものにでき、不得意な分野を克服するためにもなるはずです。

 自分は何を求め、どこへ向かおうとしているのか。進路を考えることは、生き方を考えることです。その場の雰囲気や気分ではなく、真剣に「どう生きるのか」ということと、一人ひとり向き会ってください。 あじさい






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