校長室だより 平成29年度 第3号

「やりがいと生きがい」(平成29年4月27日)

 平高生のこれから5月にかけてはとても忙しい季節です。授業も本格的に進み始めるとともに、連休中は部活の公式戦や定期演奏会や発表会が続きます。同時進行で、校外学習の準備や、半ばの体育祭に向けて、装飾や応援演技の準備が進められます。平高生のすばらしいところは、授業の場面と、それ以外の活動の場面が、はっきりと分けられていることです。実際は、体力的にも、時には気力の面でもキツイと思います。でも、その「キツサ」を共有することが、部活がクラスや体育祭の組の結束力を高め、モチベーションを高めるという循環を生んでいるのだと思います。きっと10代後半のこの時期だからこそ、感受性豊かに感じたり表現できたりするものがあり、この時期でしかできない「全力投球」の瞬間があるのだと思います。

 学習も部活も行事も、とてもとても「やりがい」のある大切なものであり、平高生が将来、社会と関わり、社会から影響を受けるだけでなく、影響を与える人として大きく豊かに成長するもととなるものです。「やりがい」のあることに打ち込むことは、人を輝かせます。学校に関わることだけでなく、自分にとっての「やりがい」のあることを持つことは、生活のリズムをつくり、エネルギーの元となると思います。

 ただし、それが「生きがい」にならないように、自分をコントロールすることも大切です。「生きがい」は、自分のこれからの人生の生き方を考えるなかで見つけたり、出会ったりするものだと思います。「そのこと」をとったら、自分自身ではなくなってしまうくらい、大切な、生き方のベースとなるものが「生きがい」です。学校生活や趣味のなかに、我を忘れて没頭するものに出会えることは幸せです。でも、高校生の今はまだ、それが「生きがい」になるかどうかはわからない、道の途中と言えるでしょう。

 熱中していることを、自分からとったら「からっぽ」にならないように、学習し、体力をつけ、人と関わり、嬉しいことも悲しいことも悔しいことも、経験として、心を豊かにしていきましょう。悲しみや苦しさは、その最中は耐えがたく、逃げ出したいものだと思います。でもそうしたことの経験が、人の気持ちを想像できる豊かな心を育てる要素となるはずです。心が豊かになれば表現する力も豊かになるでしょう。学校のなかで、あちこちで活力あふれる歓声が聞こえています。一人ひとりに心から声をかけています。「人として大きく逞しく成長していってね。」


アヤメ






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